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スギ・ヒノキ花粉飛散概況(2005年・神奈川県)


2005年スギ花粉飛散状況(2004年比較) 概況
 灰色の三角で表される2004年の花粉飛散状況と比較して、2005年のスギ花粉飛散は50倍から100倍の花粉飛散が確認され、観測史上最大であったことが日本中で確認されました。

 飛散開始日より100個/cuを下回る日が雨天時にもほとんど観察されず、(つまり常に非常に多い状態が一ヶ月以上続きました)神奈川で2900個/cuの飛散を確認した日には、10000個/cuの飛散を確認した地域もありました。
1〜9個/cu
:少ない
10〜29個/cu
:やや多い
30〜49個/cu
:多い
50個以上/cu
:非常に多い
花粉飛散開始日は『1月1日より初めて連続2日以上に渡り、1個/cu以上が観測された最初の日』と定義しています。
2004年スギ花粉飛散状況(2004年比較) 概況
灰色の三角で表される2004年の花粉飛散状況と比較して、2005年のヒノキ花粉飛散は50倍から100倍の花粉飛散が確認され、観測史上最大であると思われます。

スギの花粉が4月10日あたりから飛散しなくなったと同時にヒノキの花粉の大飛散がゴールデンウイーク明けまで続きました。花粉の飛散量も飛散期間も最大級でした。

 上のグラフをごらんになるとお分かりのように、2005年はまさに記録に残る大飛散の年でした。1995年より花粉の飛散量は多かったということです。特に3月一杯は雨の日でも、大飛散が観測され、気が休まる日がありませんでした。花粉症の患者さん、本当にご苦労様でした。

 2005年のスギ花粉飛散は50倍から100倍の花粉飛散が確認されたので、灰色の三角で表される2004年の花粉飛散状況がほぼ平坦に見えます。とにかく観測史上最大であったことが日本中で確認されました。

 今年の診療上の特徴として鼻の症状よりも目の症状で困る方が多かったような気がします。花粉症用のマスクは皆さん装着されていて、感心するほどでした。しかし、花粉症用のめがねをお持ちの方は花粉マスクに比べると少なかったようです。この辺が目の症状が強かったことの原因ではないかと考えています。また花粉症の方が花粉症のシーズンにコンタクトレンズを使用することにあまり賛成できません。コンタクトを装着されるのなら、せめてゴーグル状の花粉対策めがねを購入してください。数千円で購入可能です。コンタクトを装用される方のみならず、裸眼で生活される方にもお勧めです。

 減感作療法維持量達成済みの患者さんは、今年もほとんどの方が無事過ごされました。減感作療法継続中の皆さん、来年の3月は屋外でお花見がきっと楽しめるようにがんばって通院してください。減感作療法をマスターした患者さんのうち、約80%の方が投薬なしでこの大飛散を乗り切ることができたことに大変勇気付けられました。


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