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伝染性膿痂疹
いわゆるトビヒ


夏の伝染性皮膚疾患の代表です。

とびひはブドウ球菌が皮膚の表面について感染した状態が、まるで火の粉が飛び火する様に全身に散らばっていく状態を言います。正式には伝染性膿痂疹と呼びます。

特に小児に感染しやすく、症状は米粒大から貨幣大までの赤い糜爛(ただれ)や水疱が体のあちこちに「飛び火し出現」します。発疹の分泌物は乾くと黒褐色のかさぶたになることがあります。

この分泌物の中には、たくさんのばい菌が含まれています。このばい菌の汗が皮膚に付着すると、全身にまるで火の粉が飛び散るように拡大するので、飛び火(トビヒ)と俗称されます。顔から手足まで、全身どこにでも出現します。特に鼻の中にはブドウ球菌が常在していますから、鼻と口の周りが好発部位となります。鼻くそをほじった手で、虫刺されや擦過傷を触り、ばい菌が感染して発症することもあります。アトピー性皮膚炎など、痒みを伴う病気の最中に起きることも多く、このときにはステロイドを塗るとトビヒが悪化するので、注意が必要です。( アトピー性皮膚炎の皮膚は乾燥して微少な「キズ」が無数にあるので、防御力が低下しています。)

治療は、抗生物質の軟膏と内服を併用します。

伝染性疾患ですから、集団発症を予防するため、プールや保育園・学校などを休む事が必要です。


1)3歳 男性 鼻・唇

2)30歳 男性 左脇下

3)4歳 女児 アトピー性皮膚炎に合併した治癒期の伝染性膿痂疹

両肘の裏
両膝の裏

感染を起こした皮膚は薄く剥がれていきます。
放置して治る病気ではありませんから、全身にひろがる前に受診しましょう。


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