ヒト胎盤抽出『プラセンタ』療法

  1. プラセンタ・エキスから作られた薬を注射する。(プラセンタ・エキス1アンプル)
  2. プラセンタ・エキスから作られた薬を点滴する。(プラセンタ・エキス2アンプル+アミノ酸+マルチビタミン)
  3. プラセンタ・エキスの錠剤を飲む。
  4. 胎盤を皮膚の下に埋め込む(埋没療法)。

当院では(3)(4)は医学的見地からお勧めしません。ウシの胎盤ではありませんからBSEの心配はご無用です。注射は回数が多いほど有効です。効果は注射した翌日の肌のつや・化粧の乗り・健康感で実感できます。特にお酒の飲みすぎで肝機能の弱っている方にお勧めします。この治療方法は自費診療。プラセンタ自費診療価格は当院の利益を目的としておらず、あくまでもこの治療を希望される方へのオプションサービスとして当院では対応しています。保険診療範囲での治療に物足りない方がお受けになる治療法です。


胎盤とは

妊娠した時、子宮の中にできる臓器です。胎児を包む羊膜と子宮を結ぶところにある、血管に富んだ円盤状の物質で、人体に欠かせない各種の物質と胎内呼吸を胎児に供給する重要な役割を担っています。


成分

老化を抑制する種々の成分がいっぱい
タンパク質や酵素など数百種の成分が含まれています。(タンパク質・酵素・ビタミン数種・アミノ酸・ミネラル・糖類 他)


効能・効果

効果は広範囲にわたって報告されています。優れた効能の一つに、抗酸化作用が挙げられます。これは、炎症を鎮め、体内の免疫力を高める作用で、心身のバランスを保つ働きをします。また、老化防止効果が高いということも挙げられますが、これは注入することによって細胞が活性化するのだと考えられています。様々な治療に用いられるプラセンタですが、その中の一つに、アトピー性皮膚炎の治療があります。注射を続けて、症状が改善した例もありますが、外用においても、かぶれなどの副作用や、刺激感がないので安心して毎日使え、万人向けだといえます。また、ワセリン等の色々な塗り薬に比べ、べとつかず使用感が良いということも化粧をする女性には嬉しいことです。こうした保湿作用は、乾燥が主な原因とされるシワにも有効で肌のハリや弾力ということにもつながります。他にも、シミ・ソバカスなどを薄くする美白作用があり、これらはもちろんアトピー性皮膚炎だけでなく美肌にも有効です、効能を挙げればきりがありませんが、但し、それぞれ人によって効き方には差があります。


副作用・危険性

プラセンタ療法が日本に入ってきて何十年にもなりますが、今のところ、症状が悪くなったとが、副作用を訴えるという報告はありません。また、高温加熱処理されているので、BSEなど感染症などの点も安心です。当院では厚生省が販売認可した国産注射薬を購入しています。


印象

下永谷内科・皮フ科においては、美白、ニキビ、シミ、更年期障害、冷え性、目の下のクマ、腰痛、円形脱毛症などの患者さんが多いようです。その他、不定愁訴が多い方がプラセンタ注射療法を希望され、治療継続につれて疲れにくくなったとか、ポカポカするようになったとか、よく眠れるようになったとか、肌に透明感やうるおいが出て荒れにくくなったとか、肩こり、腰痛、頭痛が軽くなったなどの評価を耳にします。患者さんはほとんどが女性です。もちろん男性にも適応はあります。肝機能が弱ったための全身倦怠感、ストレス対策に有効だと思います。