腹部超音波検査

腹部超音波検査は、超音波を体の表面から目的の部位に入射させ、跳ね返ってくる音波の強さと往復に要する時間の情報を受信し、これを画像として表示して診断する検査です。この検査には被爆による障害や造影剤による副作用がなく、また、苦痛もありません。そのため、短期間に何回も受けることが可能であり、薬や注射も使用しません。

特徴と利点

  • 被爆の心配なし: X線検査とは異なり、放射線による被曝がないため、安心して受けることができます。
  • 副作用なし: 造影剤を使用しないため、副作用の心配もありません。
  • 繰り返し検査可能: 苦痛がないため、必要に応じて短期間で何度も検査を受けられます。
  • 早期発見に有効: 癌などの早期発見に役立ちます。
  • 動きの観察: 各臓器の動きを観察しながら診断でき、質的診断も可能です。

検査注意事項

  • 膀胱の観察: 膀胱やその奥の子宮や前立腺の観察には、膀胱に尿がたまっていることが望ましいため、検査前の排尿はできるだけ避けてください。
  • 絶食の必要性: 腸内ガスや食物残滓、骨などが超音波の透過を妨げることがあるため、より精密な検査のためには絶食が推奨されます。
  • 描出の限界: 肝臓の天井部分や膵臓の尾部は、超音波が届きにくく描出が困難な場合があります。
  • 検査の限界: 超音波検査だけでは病変の性状を判定できないことがあります。必要に応じて追加の検査や処置を速やかに行うことが重要です。

心臓超音波検査について

心臓超音波検査では、検査前の特別な処置は不要ですので、ご予約の時間にお気軽にお越しください。