皮膚科

皮膚科は、皮膚、髪、爪に関するさまざまな問題を診断し、治療する専門分野です。

かゆみ:さまざまな原因で発生する
発疹:赤い斑点やぶつぶつが現れる状態
ほくろやシミの変化:色や形、大きさの変化がある
person holding brown and white textile
  • 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる皮膚の感染症です。初感染では水痘(みずぼうそう)を引き起こし、その後ウイルスが神経節に潜伏します。免疫力の低下などでウイルスが再活性化すると、皮膚に痛みを伴う発疹や水疱が帯状に現れます。通常は片側の体にのみ発症し、早期の抗ウイルス薬治療が効果的です。痛みが強い場合には、鎮痛薬や神経痛治療が必要です。

疣贅(いぼ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で皮膚にできる良性の増殖で、手や足に硬くざらついた形で現れます。鶏眼(うおの目)は、足の指や足裏に発生する硬い角質の増殖で、圧力や摩擦によって生じ、痛みを伴うことが多いです。疣贅の治療には冷凍療法やレーザー治療が、鶏眼の治療には角質軟化剤や削り取りが効果的です。両方とも適切な治療で改善が期待できます。予防には適切な靴の選択が重要です。

白癬(水虫)は、皮膚や爪に真菌(カビ)が感染して起こる疾患です。足の指の間や爪、かかとなどに発生しやすく、かゆみや赤み、皮膚の剥がれ、ひび割れなどの症状が見られます。感染は高温多湿な環境で広がりやすく、共用のシャワーやプール、公共の場で感染することが多いです。治療には抗真菌薬の外用薬や内服薬が用いられます。予防としては、足を清潔に保ち、乾燥させることが重要です。

ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛穴が皮脂や角質で詰まり、炎症を起こすことで発生する皮膚の疾患です。主に顔や背中、胸などにできやすく、思春期に多く見られます。原因は、ホルモンバランスの変化やストレス、遺伝、皮脂分泌の増加などが挙げられます。治療法には、薬用クリームの使用や適切なスキンケアと食生活の改善も重要です。

診断と検査
    • 血液検査:内科疾患に伴う随伴症状でないか調べる。
    • 皮膚生検:皮膚の小さな部分を採取し、顕微鏡で詳細に調べます。
    • 真菌検査:皮膚や爪のサンプルを採取し、真菌の有無を確認します。
    • ダーモスコピー:皮膚の表面を拡大して観察することで、ほくろやしみの詳細を確認します。
治療法
  • 外用薬:クリームや軟膏を直接患部に塗布します。
  • 内服薬:抗生物質や抗アレルギー薬などを服用します。
  • 光線療法:特定の光を当てて皮膚を治療します。
  • 手術:必要に応じて、いぼや腫瘍を除去します。

受診のタイミングは?

皮膚の異常を感じたら早めに受診しましょう。皮膚がんの予防や早期発見のために定期的なチェックが推奨されます。保湿や日焼け止めの使用など、日常的なケアも重要です。