HbA1HbA1c[ヘモグロビンA1A1c][糖化ヘモグロビン]
hemoglobin A1A1c[glycated hemoglobin]
基準値
HbA1c:4.3〜5.8%
HbA1:6〜8%
[検査データの読み方]
異常高値 |
[重要な疾患]糖尿病 |
異常低値 |
臨床的にはあまり問題にならないが、糖尿病の状態が悪いのにデータが改善したときに考える要素 |
[どうして異常値が出たのだろう?]:糖尿病のもっとも重要な指標ですが・・・・・・・・・・・その原因はさまざまです
ヘモグロビンが非酵素的に血中の糖と徐々に結合し糖化ヘモグロビンが形成される。
赤血球が骨髄で形成された後血中に浮遊している期間に曝されたブドウ糖濃度(血糖値)に比例して糖化ヘモグロビンの生成量が増加するため長期の血糖コントロールを表す指標として有用である。糖化ヘモグロビンの値には直前の1カ月間の血糖値が50%その前の1カ月間の血糖値が25%さらに前の2カ月間の血糖値が25%寄与するといわれている。過去2ー3ヶ月のダイエットとエクササイズの結果がここに集約されています。
[ワンポイントアドバイス]
★ | グリコヘモグロビン(HbA1c)が7%、空腹時血糖が140mg/dl以上になると、網膜症や腎症が進行する率が高くなる |
★ | 「患者100人/年」は1年間に患者100人のうち何人に起こるかを示す |
1)HbA1とHbA1cの間には高い相関があるが、腎不全、HbFなどの影響を受けにくいHbA1cの測定が推奨されている。2)施設間較差を少なくするため、補正後のHbA1cの基準値が4.3〜5.8%と定められた。3)HbA1cを7%未満に保つことが、糖尿病の合併症の予防(10%だと十年後の網膜症合併率は約30%です)、または進展防止(正常範囲だと網膜症の合併率は数%以下です)に役立つ。