肺炎球菌ワクチン

日本では、肺炎はがん、心臓病に次いで3番目に多い死亡原因となっています。特に高齢者では免疫力が低下しているため、肺炎が重症化しやすく、治療が間に合わないこともあります。そこで、事前に肺炎球菌ワクチンを接種して予防することが重要です。

ニューモバックス(PPSV23)

ニューモバックスは、肺炎球菌による肺炎を予防するためのワクチンです。このワクチンは、肺炎球菌による呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などの予防に有効です。65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ方を対象に定期接種が行われています。効果は5年以上持続し、一度の接種で高い予防効果が期待できます。

接種対象者

以下の方々は、肺炎球菌ワクチンの接種を強くお勧めします:

  • 65歳以上の方: 特に免疫力が低下している高齢者は、肺炎のリスクが高いため。
  • 基礎疾患を持つ方: 心臓病、呼吸器疾患、糖尿病、腎不全、肝機能障害などを有する方。
  • 脾臓を摘出した方: 脾臓は免疫機能を担う重要な臓器であり、摘出後は感染症のリスクが高まります。

副作用

ワクチン接種後に注射部位が赤くなったり、痛みが出ることがありますが、通常1~3日で治まります。重大な副作用は報告されていません。

接種費用

接種費用は自治体によって異なりますが、多くの自治体で助成制度が整備されてきています。例えば、65歳以上の方は一部自治体で費用の助成が受けられます。

ワクチン接種を希望される方やご不明な点がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。