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感染性粉瘤
かんせんせいふんりゅう


粉瘤(ふんりゅう)はアテローマと我々の世界では呼ぶありふれたオデキの類です。これは皮下にできる良性腫瘍で、脂アカの塊です。体のどの部分にでもできます。顔面(特に外耳)、背部等に好発します。内部は嚢腫状になっており、アカと脂がたまっています。しばしば細菌感染を起こして感染性粉瘤になることがあり、痛むハレモノを主訴に外来を訪れる患者さんが、特に夏場に多いです。皮膚が袋状に皮下組織に入り込んでいますので、外表から落ちていくアカが嚢胞壁の中にたまっていきます。こうした脂アカの塊をたくわえながら、徐々に毎日大きくなっていき、皮膚表面にあいた穴からブドウ球菌などのバイ菌が入って感染を起こします。疼痛が生じて初めて来院されるケースが殆どです。

26歳 女性 右外耳介 オデキは嚢胞壁に囲まれている!

治療

感染する前に全摘するのがベターです。感染を起こした場合には、かなり腫れていますので、小切開を加えておき排膿を行います。次に抗生剤を投与し感染を制御、腫瘍が小さくなるのを待って、全摘手術します。摘出手術を行う場合には嚢胞壁を丸ごと摘出しないと再発する可能性があります。まれに放置した粉瘤に皮膚癌が発生する症例も報告されています。


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